この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

「翔吾くん、私のこと、一度は諦めたでしょう?」
「だっ、て……健吾なら」
「健吾くんに奪われるならいいって?」

 頷く翔吾くんの頬をつねって、笑う。笑うけど、あのとき、本当は、ちょっと悲しかった。寂しかった。そして、腹が立った。

「良くない」
「ごめん」
「私のことを好きな間は、私のことを諦めないで」

 酷い呪詛。呪いの言葉だ。
 けれど、翔吾くんは頷く。「諦めない」と呟くそのいじらしい態度に、ぞくぞくするほどの色気を感じる。

「ごめん、あかり。悪かったと思ってる」
「本当に?」
「本当に。もう二度と、あかりのことを諦めたりはしない。あかりを好きな男が何人いても、その中の一番であり続けたい」

 だから、イカせて、と翔吾くんが目で訴えてくる。私はそれを却下する。

「じゃあ、我慢して」

 動きやすいように足の位置を動かして。その動作だけで、翔吾くんは何が起こるのか理解してくれる。

/581ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ