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サキュバスちゃんの純情《長編》
第8章 兄弟の提携

「週イチは絶対なの。それがずっと、何年も、何十年も続くんだよ? 翔吾くんが試験期間中でも、合宿中でも、就職して出張になっても、歳を取っても」
「……なるほど。じゃあ、あかり、仕事辞めて合宿でも出張でもついておいで。俺、お金ならあるし。あ、もちろん、親の金じゃなくて俺のお金ね」

 う……なんか、そうやって養ってもらうのも、違う気がするんだよなぁ。甘やかされるのは、違う気がする。

「……っていうのは、違うんだね?」
「違う、かなぁ。うん、違う。ごめんね、面倒くさくて」
「あかりの面倒くささはよく知ってるから、いいよ。慣れてるよ」

 私の面倒くささは折り紙つきのようでした。翔吾くんは笑っている。
 今すぐ「精液が必要なの」と自分の正体をカミングアウトしてしまえば楽なんだろうけど、その勇気はない。我ながら、本当に面倒くさい。

「じゃあ、俺がいない間の週イチの相手が必要だ、と」
「そう、だね。じゃないと、私、痴女になってしまうから……逆ナンするだけならいいんだけど、そうなっちゃうとね」
「あー、それは危険だね。危ない。変な人についてっちゃダメ。それなら、医者とか健吾のほうが安心できる。なるほど、そういう意味では、もう一人か二人は必要か」

 精液が保存できたらいいのに。そうしたら、こんなに悩まなくてすむのに。

 ちなみに、精液を冷凍保存したことはある。試しにコンドームの中のものを冷凍、解凍して飲んだときの、マズさ。……本当にマズかった。数日前と同じものとは思えなかった。
 そして、大してお腹も満たされなかった。つまり、最悪だったのだ。
 そのとき、精液はナマモノに限る、と判断したのだ。

「今のセフレは何人だっけ?」
「お医者さん、健吾くん、学生、会社員、の四人。翔吾くんは彼氏だから除外するね」
「ん、ありがと。でも、俺と医者がいれば他は必要ない気がするけど?」

 つまり、「セフレ」はいらない、ということか。「恋人」だけにしろ、と。

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