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サキュバスちゃんの純情《長編》
第11章 幸福な降伏

「それだけじゃなくて、単純に俺の彼女を奪いたいと思っている可能性もあるかも。そういうのも好きな人だから、雄兄は」
「略奪かぁ……そういう趣味は理解できないな」
「シェアはできるけどね」

 どちらも健全な関係ではないような。どちらかと言うと、略奪愛よりシェアのほうが少数派だと思う。二人は全く気づいていないみたいだけど。

「あかりが翔吾の彼女だと思われているなら、結婚するっていう手はしばらくは使えないもんな」
「さすがに学生結婚はね……あと五年くらいは先の話になりそうだし」
「でも、俺と結婚するって話も急すぎるわけか」
「あかりが節操ナシに見えるのはどうかと思うし、たぶんそれも雄兄にとっては許容範囲内」

 ……そうだね。私の相手が複数いても気にしない人だからね。困ったことに。

「あかりも厄介な人に好かれたなぁ」
「……だから、困っていたんだけど……どうしようもなくて」
「雄兄はお気に入りは徹底的にいじめるからなぁ。身の安全を最優先にして、あかりの派遣の契約を年末で終わらせるにしても、あと四ヶ月……長いな」
「四ヶ月あかりがきちんと断り続けても、逃げ切れるかどうか、だろ」

 ヒィ、と呟いて肩を抱く。ありえそうなところが怖い。
 もう、絶対、荒木さんと二人きりにはならないようにしなければ。エレベーターも、飲み会のあとも。
 私は性的には奔放で、貞淑な女ではないけれど、これは明らかに貞操の危機だ。
 湯川先生も翔吾くんも心配そうに私を見つめる。

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