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罪の秤
第6章 再会
母の葬儀は、他の方のと合同で行われたが、それでも葬儀会場や自宅に来てくれる方は、多かった。

近所の方や、最近こっちに住んだ方、私の同級生親子も来てくれた。

「お母さん、良かったね!みんな、来てくれたよ。」

私の知らない母の顔。
私の知らないとこで、母は、色々な方に助けられたり、助けたりしていたらしい。

ピンポーンッ…

ガラッ…

「あっ、おばさん!どうしたんですか?夜、遅くに。」

おばさんの後ろに誰かいるのがわかった。

「香織ちゃんにお客さん。あと、これ!」

通帳を渡された。

「私も断ったんだけど、清子さん頑固だから。預かっといたの!」

渡された通帳を開いたら、私が送金したのとか帰省した時に渡したお金がそのまま積まれていた。
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