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罪の秤
第1章 過ち
「じゃ、五番テーブル下げてきて。」
「はい。」
ダスターとトレーを持って、片付けに行く。
食器を下げ、カウンターに戻ると、レジが少し空いていた。
「伊藤さんかな?」
閉めようと思ったら、客が来て、レジ対応。
「ありがとうございました!」
なんとなく、レジの中のお金を見てた。
ドクンッ…ドクンッ…
¨いま、このお金を盗ったら滞納してる家賃が払える。¨
ドクンッ…ドクンッ…
¨でも、それをしたら…¨
ドクンッ…ドクンッ…
カシャンッ…
¨やってしまった。¨