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shigure**
第5章 ヒミツ

すばるが目を覚ますと、時計の針は既に7時を指していた。
「わ、3時間近く寝ちゃった…。」
テーブルの上に置いてあるスマホを開くと、兄から『今日は大学の先輩とこのまま飲み行くから、そのまま先輩んちに泊まるわ!!』とLINEがきていた。
「また1人かぁ…」
そう呟いてすばるは連続再生されたままのドラマを一時停止し、シャワーを浴びるために浴室へと向かった。
さっとシャワーを浴びて脱衣所で体を拭いていると、インターホンが鳴った。
いつもなら他に人がいるので無視してしまうが、いまはそうも行かない。
仕方なくバスタオルを体に巻きつけてリビングにあるインターホンのモニターへと向かう。
「あっ…。」
すばるがモニターのボタンを押すと、そこには天多先生の姿が映っていた。
『急に押しかけてごめん。昨日車に忘れ物していってたから届けに来た。』
「あ、すみません。いま玄関開けますね。」
私はそう言って急いで玄関へ向かった。
「すみません。家までわざわざー…。」
私がドアを開けると、先生は私の姿をみて驚いた顔をした。
「ちょ、ちょっと保科…。」
先生は私から目をそらす。
「へ?」
訳のわからない私は自分の姿を見下ろす。
「…あっ!!」
完全に自分がバスタオル一枚の姿であるということを忘れていた。
「ご、ご、ごめんなさいっ!!」
「気をつけろよ…。」
先生はそう言って私に小さな紙袋を渡した。
開けると私のハンカチが入っていた。
おそらくわざわざ洗ってくれたのだろう。
洗剤のいい香りがする。
「本当に何から何まで…。本当にすみません…。」
「いや、別に。昨日は俺が進んで保科さんに声をかけたことだったし。」
先生はそう言って大人らしい寛容な態度を示した。
「わ、3時間近く寝ちゃった…。」
テーブルの上に置いてあるスマホを開くと、兄から『今日は大学の先輩とこのまま飲み行くから、そのまま先輩んちに泊まるわ!!』とLINEがきていた。
「また1人かぁ…」
そう呟いてすばるは連続再生されたままのドラマを一時停止し、シャワーを浴びるために浴室へと向かった。
さっとシャワーを浴びて脱衣所で体を拭いていると、インターホンが鳴った。
いつもなら他に人がいるので無視してしまうが、いまはそうも行かない。
仕方なくバスタオルを体に巻きつけてリビングにあるインターホンのモニターへと向かう。
「あっ…。」
すばるがモニターのボタンを押すと、そこには天多先生の姿が映っていた。
『急に押しかけてごめん。昨日車に忘れ物していってたから届けに来た。』
「あ、すみません。いま玄関開けますね。」
私はそう言って急いで玄関へ向かった。
「すみません。家までわざわざー…。」
私がドアを開けると、先生は私の姿をみて驚いた顔をした。
「ちょ、ちょっと保科…。」
先生は私から目をそらす。
「へ?」
訳のわからない私は自分の姿を見下ろす。
「…あっ!!」
完全に自分がバスタオル一枚の姿であるということを忘れていた。
「ご、ご、ごめんなさいっ!!」
「気をつけろよ…。」
先生はそう言って私に小さな紙袋を渡した。
開けると私のハンカチが入っていた。
おそらくわざわざ洗ってくれたのだろう。
洗剤のいい香りがする。
「本当に何から何まで…。本当にすみません…。」
「いや、別に。昨日は俺が進んで保科さんに声をかけたことだったし。」
先生はそう言って大人らしい寛容な態度を示した。

