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第4章 音楽室で…
昼休みに、花梨の後から、音楽室に入った。
プレートを使用中にして、小窓のカーテンを閉める。

ガタンッ…ギシッ…

ポーンッ…

花梨が、鍵盤を指で鳴らして、頷いた。

「ねぇ。ここのピアノって、録音再生機能が、ついてるんだよ。知ってた?」

俺の方を向いて言った。

ヨイショッ…

「いや、初めて知った。自分が、弾いたのを録音して、チェックしたりすんのか?」
「うん。あと、たまにサボリたい時に、流して寝てる(笑)」
「花梨が?」
「だって、学校以外にも、塾とピアノ行ってて、なかなか寝れないもん。だから、たまぁに、ね(笑)」
「へぇ。」

意外だった。花梨の辞書に、絶対サボリという言葉はないと思っていたから。
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