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第1章 夏休み初日

「酷い～っ！！」
「まぁまぁ。そう言いなさんな。」
「だぁって…」
「だって、なに？」
「なんでもないっ！」

¨片想いの相手が、家庭教師だなんて…¨

「なに食べたい？」
「ﾗｰﾒﾝ食べたい(笑)お腹空いたもん。」
「了解。」

車を市営ﾊﾟｰｷﾝｸﾞに停めて、駅ﾋﾞﾙに入った。

「…にしても、お前、中１年と２年とじゃ、成績ｶﾞﾀ落ちだなぁ。」
「…。」
「特に、数学と英語。」
「…。」
「行きたい高校って、どこよ？」
「開成館。右京兄ちゃんの行ってたとこ…」
「ふぅん。お前の頭で？」
「…。」
「お前、開成館って、偏差値幾つだと思う？」
「60位？」
「ばぁか！70だ！」
「…。」
「まぁ、夏休みたっぷりと可愛がって、あ、げ、る！」
「こわっ(;^_^A」


そんなこんなで、私の楽しくない夏休みが、始まった。