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夏音~Kanon~
第5章 桃子side
「ただいま…。」
「あら、おかえりなさ…い。どうしたの?桃子。お父様、おかえりよ。」
「あ~うん。」

リビングのソファに座った。

「ねぇ、お母様?」
「はい?」
「私が、幼稚園の頃、好きだった男の子。覚えてる?」
「覚えてるっていうか、あの頃は、かなり聞かされてたから、覚えてるわよ。その子が、どうしたの?」
「あなた、コーヒーでいいかしら?」
「頼むよ。」

¨お父様は、いつも難しい顔をして、新聞を読んでる。久し振りに会ったのに~。¨
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