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痴漢脳小説2 ~ガールズバンドに男子の僕が入っちゃいました~
第5章 第5章 超巨乳少女現る!
 そのハルナさんから話がある、と言われ例によって誰もいない日曜日の事務所で僕はハルナさんを待っている。

 今日はライブはお休み。その分昨日は全力全開で三か所のストリートライブを敢行した。
 だから今日はゆっくり疲れをとるための休養日。

 昨日のライブ終了後にハルナさんに呼び止められ、事務所で待つことになった。

 話って何だろう? 愛の告白?

 まさかね。いくらなんでもそれはない。

 苦笑しながら壁に掛けられた時計に目をやると約束の十四時まで後数分というところ。

 事務所内はエアコンが効いているけど窓を閉め切っているせいか空気が澱んでいる気がする。
 ハルナさんが来るまでに少し空気を入れ替えようか。

 僕は窓を開けた。

 途端に飛び込んでくる湿度の高い空気と車の走行音。
 たくさんの車が走る明治通りをおかっぱ頭がペンギン走りで駆けてくる。

 ハルナさんだ。

 運動神経がないことが丸分かりの鈍臭ささで息を切らして走っている。約束の時間に遅れそうだから急いでいるんだろうか?

 もう一度、時計を確認する。十四時まで後六分。

 間に合うかな? しかし真面目だな。相手が僕なんだから多少遅れたって構わないのに。
 
 走りながらちらりと腕時計を見る。

 何だか危なっかしいな、途中で転んだりしなきゃいい…

 …

 ……

 絆創膏はどこだったかな。
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