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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『触らないでください』
奈々美は焦りからかカバンの中の鍵を手にしたがうまく鍵穴に入れ込めずに鍵を落としてしまう。

すかさず結城が鍵を拾い鍵穴に差し込みドアを開け菜々美の手をとり家の中に入る。

『おやすみなさい』
何も言いたくない為におやすみと話のピリオドを打ちたいというのだ。

牧場プリンを渡しさよならを言うタイミングはまだ結城を好きだという気持ちからなかなか言葉に出来ていない。

玄関でスニーカーをぬぎ足早に家の奥に逃げたい菜々美だが、またしても結城がついてくる。

側にいて…
早く家から出ていって…
2つの思いが交差する。

好きです!
だけどさよなら!?
翔子さんを特別に考える結城さんを見てると想う事から逃げたくなる!

『帰って』
『何故?ここは俺と君の家だろう、シャワーを浴びたいところだ』

『ひとりにして』
『!!!、???……何故?』

あたしにさよならを言わせたいの?

『帰ってください』
『俺名義で借りたこの家から立ち去れと言いたいのか?』

『ひとりにしてっっ、ひとりにしてください!』


『最近君の様子がおかしいと思っていたがすべてたまごホリックのあの男のせいか?』

なんであたしが結城さん以外の人と!
ありえなさ過ぎる!

『帰ってください、ひとりになりたい』

『今の君は可愛くなさすぎる、素直になりたまえ』

結城に抱きしめられ冷えていた身体があたたまりホッとする。
結城の唇が奈々美の唇に重なり彼の舌が彼女の口内をかきまわす。

『!!、……ん…、ふぅ…』
唇と唇の隙間から菜々美が喘ぐ。

もっと!

だけど結城さんにおぼれて翔子さんに嫉妬して苦しむのはもう嫌っ!
キスに応えない菜々美に結城は彼女から離れた。

『結城さん、さよなら』
『!!!、???、何故?』

菜々美の目から涙が伝う。
そんな彼女の様子から彼は時間が必要だと冷静になろうと咳払いをした。

『わざわざ君を迎えに行かなければならない理由なんてもういい、君に会えたならそれでいい、自由にしたまえ』

結城…さん…
結城さん…

結城が家を出て車のエンジンがかかり走り去るのを菜々美はせつない想いで見ていた、聞いていた。

さよなら、大好きでした…
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