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《愛撫の先に…②》
第2章 菜々美は菜々美
『あたしの事が手にとるようにわかるならあの場所にいたのか想像してください』

『言いたくないようですね、たまごホリックの彼が関わるなら菜々美も俺に教えたくない事情もあるって訳ですか』

『さっきは引き離したくせにっ』

『当たり前ですっ』

『それはあなたの、、、』

それはあなたの気持ちなのかという言葉が続かない、翔子という壁が菜々美を素直にさせない。

『大事な人の頼みなら予言をするの?』

遠回しに聞いた菜々美のセリフは翔子の頼みなら結城は何でも言う事を聞くのかという問いだ。

『ああ、大切ならね』

『!!!、………』

結城さんのバカ。
あたしは何故この人を好きなのだろう?

長い沈黙が続き車は菜々美が暮らす家に着いていた。

菜々美は牧場プリンを結城に押し付け車を降りて家へと駆け出す。

後ろから結城が降りて菜々美の肩を掴んでいた。
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