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《愛撫の先に…②》
第6章 この身を持って…
『………やってられっかよ!』
たまごホリックはすっと立ち上がり2人に背を向けて歩き始めた。

『カッターに洗濯ばさみ忘れているわ』
奈々美は背伸びし結城の乳首からそっと洗濯ばさみを外したまごホリックの近くまで走り地面にショルダーバック共に置いた。

『…店で笑いかけてくれたの嘘?』
まるでそれで好きになったとでもいうかのようなたまごホリック。

『あなたの店のオムライスが楽しみだっただけ』
奈々美は手をふった。

『作るのは1つ上の兄貴が作ってた、淋し〜よ、美味しそうに食べてる姿を見ると彼女ならいいんだって…』
たまごホリックはショルダーバックを肩にかけた。

『さよなら…』
もう一度手をふる。

あなたがした事許せないけど帰ってくれるなら何も言わない…

たまごホリックは手を振り返す事なく歩き始めバイクに乗り走り去った。

あれだけしつこかったたまごホリックがおとなしくなり立ち去ったのは手を縛っても刃物を向けても結城が避けるフットワークや身のこなしに敵わないと思ったのだろう。

『結城さんっ、結城さんっ』
奈々美は結城の方に走りだす。

『ガムテープ、ネクタイ、とってあげる』
奈々美は結城の側に立ちつま先立ちになる。

『フッ…それでは君の足がつりますよ』
奈々美の側にしゃがむ。

固く縛られたネクタイにてこずる奈々美だが、解け自由になった結城の手首。

『ありがとう、奈々美』
ネクタイの跡がついた手首をさわりながら笑う。

『お礼を言うのはあたしなの…結城さんありがとう』
奈々美がその手首を撫でる。

『帰ろう、高速に乗りとばせば少しだけ遅れるけど夜の任務を代わってあげられますから』
結城は歩きながら地面に落ちている車のキーを拾い彼女を振り返る。

奈々美は上着で身を隠しながら走ってく。


『愛している、奈々美』
結城は任務に間に合わないと思いつつ奈々美を受け止め抱きしめた。

結城さん…
結城さん…
少しだけ汗のにおい…
結城さんの心臓の音少しだけ速い…

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