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《愛撫の先に…②》
第6章 この身を持って…
『結城さん………』
違う意味で奈々美はまたヘナヘナと膝をつぎ地面に座りこんだ。

結城さんがあたしを……
目で追う、葛藤、……本当に……

怖くて怯え泣く事、悔しくて泣く事、そして信じられずに泣く事。
奈々美は結城を見上げまたもやツゥーッと頬に落ちる涙、彼女の目は大きく見開き潤んだ。


『信じてもらえないならもう一度、奈々美愛している……』
結城が優しく微笑み言った。
服は破かれ乳首には洗濯ばさみ、左の頬は少しだけ赤い、そんな彼の姿ではあるがかっこいいと思えるのは彼の言葉やいつもの身なりが紳士だから。


『結城さん……あたし……』
何も言えない胸いっぱいの奈々美は泣くばかり。

『もう一度聞きたいですか?』
結城はクスッと笑った。


『か〜っ、そんな嘘聞いてられっか、二股だろ!奈々美信じんなっ』
たまごホリックは再びカッターを手に結城めがけ振り回した。

ビリ、ビリ、ビリ、刃先が相手の布地を切っていく。
布地にはあたるが身体自体には当たっていないのは刃先の動きに合わせ結城が身を交わし反らしさけていたからだ。

『結城さんっ!!』
奈々美はすぐさま立ち上がりたまごホリックをやめさせようと腕をつかもうとする。

『奈々美大丈夫です、布地が切れているだけ』
彼はまた笑った。

『くそぅ、てめぇ明日の命なんかないと思えっ!』
たまごホリックはカッターを両手で握りしめ相手の胸めがけ目標とする位置を定めようとしていた。

『カッターを持つ手が震えていますよ』
結城の口角があがり目は真剣さが戻る、どこからでも来いといわんばかりに相手を見据えた。

ビュッ、相手がカッターをまっすぐ。
結城はしゃがみ刃先をかわし相手から離れた。
たまごホリックは標的を失い勢いあまって刃先ごと地面に転がり腕を擦りむいた。

『てめぇがよけるからっっ!』
悔しく歯ぎしりするたまご。

『怪我をする事がわかっていますからよけますよ、責められる等論外、転ぶ事により少しでも奈々美の痛さがわかりますか?』
結城はたまごホリックの側に行き見おろした。

『てめぇ、やってやる!』
たまごホリックはカッターを手にするが転んだ衝撃により刃先が根元から折れていてそれを地面に投げた。

『俺はいくらでも避ける事が出来る、またまた同じ事を繰り返す?堂々巡りだと思いませんか?』
結城はフッと笑った、優しさからではない。
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