この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
《愛撫の先に…②》
第7章 迷い…想い…

『行かせない、奈々美』
結城も立ち上がり奈々美の腕を掴んだ。
『お願い…、帰らせて、明日仕事だから遅刻なんて嫌だし』
弱々しい声色、顔をあげると目から涙が頬を伝う。
『バスも電車も終電なんて過ぎているというのに?明日俺が会社まで送って行く、その前に家に立ち寄ってあげますよ』
何かを抑えているとでもいうように彼は彼女を見据えたまま手首を撫でた。
『それではあなたの仕事に差し障るわ、だから…』
彼女は手を振りほどく、それは彼がそれほど力強く握っていないからだ。
『1時間早く起きれば朝食から君を送り届けるまで足りるはずだ、俺なら構わない、だから寝なさい』
通せんぼするかのように彼は手を広げた、バスローブの胸元がちらりとはだけ胸板がみえる。
この誘惑に屈しない女等いるだろうか?
世の結城ファンならこんな格好で手を広げ行くなっと言っている、屈しない女等いないはずだろう。
これは一般論、奈々美は屈しない。
『歩いてでも帰ります!』
隙をうかがう彼女は横にずれた。
『……昼間なら1時間半、だが今は深夜だ、街灯はあれど暗い場所もある2時間…バスローブの女性が夜道を歩きまた襲ってほしいとでも言わんばかりだろう!……すまない…レイプされた後にこんな事言うはずでは……』
結城は怒りから怒鳴るが襲ってほしいとでもというあたりでハッとし小さな声になる。
『お願い…あたしは…』
泣けばいい話ではないが奈々美は泣く。
『あの家は俺の名義、何をそんなにややこしい話に…俺は君が落ち着くまであの家には近づかないようにしていた…このホテルも俺のもので君はどちらに居ても差し障りがない、もちろんこの部屋から会社に行く事も数ヶ月前に戻るそれもいいだろう』
彼は喋りながら平常心に戻ってくかのよう。
『……どちらも駄目、あたしには翔子さんが辛すぎるのっ!だから………』
勢いよく言った彼女はとうとう言ってしまったという後悔でうつむく。
『………翔子?嫉妬から?言ったはずだ、君を愛してると……』
彼は彼女の肩に両手をあて彼女の本心を探ろうと一挙手一投足を確認するかのように顔から仕草まで手がかりがないかと観察。
『あなたの笑う顔が嫌なの、翔子さんに向けるその笑顔がっ………たまらなく……』
奈々美はまだ泣いている。
言ってしまった…
あたしは助けてくれた結城さんに酷い事を…
だけど…だけど………
結城も立ち上がり奈々美の腕を掴んだ。
『お願い…、帰らせて、明日仕事だから遅刻なんて嫌だし』
弱々しい声色、顔をあげると目から涙が頬を伝う。
『バスも電車も終電なんて過ぎているというのに?明日俺が会社まで送って行く、その前に家に立ち寄ってあげますよ』
何かを抑えているとでもいうように彼は彼女を見据えたまま手首を撫でた。
『それではあなたの仕事に差し障るわ、だから…』
彼女は手を振りほどく、それは彼がそれほど力強く握っていないからだ。
『1時間早く起きれば朝食から君を送り届けるまで足りるはずだ、俺なら構わない、だから寝なさい』
通せんぼするかのように彼は手を広げた、バスローブの胸元がちらりとはだけ胸板がみえる。
この誘惑に屈しない女等いるだろうか?
世の結城ファンならこんな格好で手を広げ行くなっと言っている、屈しない女等いないはずだろう。
これは一般論、奈々美は屈しない。
『歩いてでも帰ります!』
隙をうかがう彼女は横にずれた。
『……昼間なら1時間半、だが今は深夜だ、街灯はあれど暗い場所もある2時間…バスローブの女性が夜道を歩きまた襲ってほしいとでも言わんばかりだろう!……すまない…レイプされた後にこんな事言うはずでは……』
結城は怒りから怒鳴るが襲ってほしいとでもというあたりでハッとし小さな声になる。
『お願い…あたしは…』
泣けばいい話ではないが奈々美は泣く。
『あの家は俺の名義、何をそんなにややこしい話に…俺は君が落ち着くまであの家には近づかないようにしていた…このホテルも俺のもので君はどちらに居ても差し障りがない、もちろんこの部屋から会社に行く事も数ヶ月前に戻るそれもいいだろう』
彼は喋りながら平常心に戻ってくかのよう。
『……どちらも駄目、あたしには翔子さんが辛すぎるのっ!だから………』
勢いよく言った彼女はとうとう言ってしまったという後悔でうつむく。
『………翔子?嫉妬から?言ったはずだ、君を愛してると……』
彼は彼女の肩に両手をあて彼女の本心を探ろうと一挙手一投足を確認するかのように顔から仕草まで手がかりがないかと観察。
『あなたの笑う顔が嫌なの、翔子さんに向けるその笑顔がっ………たまらなく……』
奈々美はまだ泣いている。
言ってしまった…
あたしは助けてくれた結城さんに酷い事を…
だけど…だけど………

