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《愛撫の先に…②》
第8章 愛撫の先に…
結城に送ってもらったおかげで奈々美は白い家から通勤するよりも1時間早く会社に着いていた。
彼のシルバーの車はほんの数分前に走り去り道路上見えなくなっているにもかかわらず彼女はぼんやりと4車線道路を見ている。

バッグから携帯を探り改めて時刻を確かめる、7時5分になったばかりだ。

いつも到着する時間より1時間以上も早い…
先週の金曜からずいぶん日にち過ぎたような気が…
それでも土日の2日しか経っていないのよね…
だるい…
身体が痛い、眠くてたまらない…
結城さんは寝ていないのよね…?
朝ご飯作ってあたしを送ってくれたもの…
駄目な女とか思ってる…?
今更何を気にして?

『ふぁあ…眠い…』
奈々美は会社に入り企画部近くのトイレの鏡で自分の身なりを確認し首すじのあちらこちらに貼ったカットバンにため息。
レイプされたと聞かれたらどう言い訳するの?
部所内でさらし者になるの?
高瀬さんや相沢さんなんてなんて言ってくるか…
ううん、目立たないあたしだから陽子以外何も言ってこない…
そうよっ

奈々美は企画部の自分のデスクに座り突っ伏して眠り始めた。

『…来ないで…、お願い…』
眠気には勝てず、だが夢の中でレイプされた出来事が繰り返し再現されうなされてしまう。



『…やだ…近寄らないで…』
涙が頬を伝い厚めの上着に染みを作る。

『……奈々美…、奈々美、奈々美ってばっ』
肩を揺する手と自分の名前を呼ぶ声、陽子だった。

『………』
???

『眠れなかったの?ここは何処っていう顔しないで、制服に着替えなきゃもうすぐ仕事だよ』
親友を起こす陽子、栗色の髪が少しのび前髪の上からサイドに流し少しだけ前髪が目にかかるくらい、肌もツヤツヤで化粧ノリもバッチリ遥斗に愛され充実してますよの顔だ。

『…あっ、おはよう、その顔週末楽しかったみたいね、羨ましい』
無理やり元気だと思えるわざとらしい笑みを浮かべる。

『早く早く、課長来ちゃうよ』
とにかく急かす陽子。

促されバッグを持ちロッカーへと急ぐ奈々美は後ろを振り返った。

『その首どうしたの?前から後ろまでカットバンだらけ…マスクなんて風邪ひいた理由じゃないでしょ?』
陽子が疑わしくも心配そうに1メートル後ろで壁に手を添えたまま言う。

陽子…
ううん、陽子ならバレても…
だけど聞くってカットバンにマスク目立ってる…………


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