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《愛撫の先に…②》
第8章 愛撫の先に…
『ううんっ、待ってっ』
たまごホリックの店内では知らない人がメニューを運んだりと忙しそうにしているのを確認し奈々美は待つ陽子の側まで走っていく。

スカーフがヒラヒラと揺れる。
先ほど相沢と高瀬に笑われたチラ見えのカットバンの事を思い出す。
そんな事から一緒に歩く親友が恥ずかしくないかと気に病む。

『陽子ひとりで行って…あたしコンビニでサンドイッチ済ま…ー』
立ち止まる奈々美。

『今更コンビニ?それでもいいけどパスタのお腹になってるんだから行こ』
陽子は彼女の手を取り信号を渡りきる。

みんなが笑ったのに陽子は一緒に歩いてくれるの…?
泣きそう…

店は混んでいて端のテーブルに座り2人同じサーモンいくらクリームパスタを頼み、気苦労の奈々美のお腹には染み渡る優しい味だった。

パスタ…結城さん…
きのこと水菜とハムだけのパスタでも今と同じ優しい味…

『奈々美おごってあげるからね』
そう言い伝票を持ち椅子を引き立ち上がる陽子。

『あたしが…』
慌てて椅子の脚つま先を引っかけテーブルに手をつく。

『パスタとサラダとスープの1000円ランチが2人分おごってあげる』
ヒラヒラ伝票をふり彼女はレジへと歩いてく。

優し過ぎる…
もうすぐ泣いてしまいそう…


数分後、公園。
2人ベンチに座り買ったチョコレートを口にする。
数分後さりげなく週末の話にふり内容を聞いた陽子は怒りで立ち上がる。

『許せないわ、そいつら2人!よってたかって奈々美をっっ!』
転がっていた空き缶をパンプスで蹴飛ばす。

『あたしってこういう不運なのかな…』
彼女もゆっくり立つが元気がない、再びあのレイプの内容を事細かに言う事により気持ちが沈むのだ。

『あたしが言わせた?ごめんね…、でもそんなカットバンだらけで何かあるとピンときたの、一緒に行きたがらないのはその腫れた唇…ランチ誘って痛々しそうに食べる原因をさらけださせてごめんね…』
陽子は奈々美を抱きしめ泣いた。

強気な親友が自分の為に泣く様子に奈々美は背中に手をまわし、いいのいいの、とでも言うかのようにさすった。

『うわぁ〜ん…怖かった…怖かった…何度も陽子を思いだして闘った…だけど所詮男の人には敵わない…だから……』
奈々美は我慢していた弱みをさらけ出し外であるという事も忘れ泣いた。


『あたしんとこ泊まる?』
気をつかう陽子の提案。
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