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《愛撫の先に…②》
第8章 愛撫の先に…
『…迷惑じゃない?』
奈々美はその言葉を言うのに1分の間があった。

遥斗くんからするとあたしお邪魔じゃない?
前にも1週間泊まらせてもらっているのに親友でも嫌にならない?
……結城さん迎えに行くって…
今更…翔子さんへのモヤモヤがあるって言ってしまってあの結城さんがビックリした顔をするなんてありえない…
白い家に戻る?
元々あの家を出ようと荷造りを始めていたのに…

『あたし何処に行けばいいの?……』
様々な思考からそんな事を言う。

『……くしゅ、すん…あのさまたなにやらぐしゃぐしゃ考えてる?来たらってあたし言ってるのに』
くしゅ、すんっていうのは泣いていた陽子が泣き止み鼻をすんってさせたことによる。
陽子が体を離し奈々美を見て腕組みをする仕草は姉御肌っぽく面倒見がいいといえる。

『色々考えて…』
彼女が上着を握りしめるのは癖なのか?

『ねっ、そういえば結城さんが助けてくれたって事だけど昨日はスイートタイムに?』
先ほど聞いた親友の話結城の部分に返事を濁らす親友の迷い、結城に関係していると考えパチンと指を鳴らす。

『スイートタイムまではあたし言ってないのになんでわかるの?』
声のトーンが少しあがる、彼女幼いのか?

『ふぅん、あたし出る幕ないじゃん、やっぱ結城啓輔さんって優しいんだ〜…だから今朝デスクの前で寝てたんだね、いつもさ出勤8時半くらいじゃない…朝送ってもらったんでしょ?』
目を細めニヤニヤしている。

『か、からかわないでよ〜…送ってもらったけど……』
彼女は赤くなる。

『スイートタイムまで送って行こうか?白いあの家って事はないでしょ?』
先ほど泣いたとは思えない程体を揺らし楽しそうに歩きまわる。

『白い家に……』
奈々美は小さな声で言った。

1番は陽子と居たいけど何日も滞在となると遠慮を優先させる。
結城に関しては気まずいし顔を見ると動揺してしまう、だが奥深くの心の中では好きという感情が翔子に対し嫉妬するしんどさから逃げを選択する。
だから白い家を選ぶのだろう。

『意地っ張り、意気地なし、でも奈々美の弱さからすると逃げるのよね…結城さんギュッと掴まえててほしいのに…あたしなら腕枕おねだりするけど…欲がないのよ奈々美は』
残念っとばかりにため息をつく。

『陽子は遥斗くんに腕枕おねだり?』

『うん、いつも自然とね』

2人が羨ましい……
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