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《愛撫の先に…②》
第8章 愛撫の先に…
『将也さんって中谷専務の息子さん、だからって将也さん本人が電話してくればいいのに…』
彼女は布団をかぶったまま喋る為に聞こえていないと思い悔しさを口にする。

『子供みたいな真似はやめなさい、話も出来ない』
結城が彼女がかぶった布団をめくる。

『あたしは翔子さんに比べたら子供ですよ、布団だってかぶります』
泣いていいのか怒っていいのかわからず彼女は手で顔を覆う。

『そういうとこ…かわいいと思いますよ、子供じみていて退屈しなくて済む…』
あははと彼は笑う。

『バカにしないでくださいっ』
肩をふるわす。

かわいいだなんて…
かわいいだなんて…
まるで褒め殺し…

『バカに等していませんよ、君はからかいやすくてその度に本気で怒って…強情さと無邪気な怒り顔は違いますから…君の強情は腹が立つくらいイライラする…腹が立つくらいにねっ!翔子は俺の親友の妻だ、親友の妻なんだよ』
彼は笑っていない。

『片思いしていたくせに、予言は翔子さんからの勧めでしょ…そんなの素直に聞くことない…相沢さんみたいにしつこく追いかけまわしてる人もいるくせに…抱きたくない人だっていたと思うのにっ!』
泣いていた。

『抱きたくない時だってあった、苦手だなっていう人も…だけど依頼人でありサービスの一環だと…君も予言をしていなければ会わなかったっ、もう予言は終わりだと告知したというのに予言予言と俺を責めるつもりですか!?』
イライラしている声色だ。

『予言の始まりは翔子さんなんでしょっ、見たくない、見たくないの…翔子さんも…』
(あなたも)
そんな言葉は言えなかった…
好きになった結城を見たくないはずはないのである。

『………好きにしたまえ、その言葉を翔子には言わないでくれるとありがたい』
怒っているらしい、反対側を向いていた。

『結城さんの大バカものっ!恋知らず、そんな人が人を占うなんて最低過ぎるっ』
彼女は大荒れである。

『…恋知らず?そんな人がレイプ魔から助けますか?君の方が恩知らずさ』

そんな人がレイプ魔から助けますか?そうね…結城さん…
あの人達怖かった…
結城さんかっこ良かった…

『ごめんなさい…あたし恩知らずで…結城さんに助けられてドキドキしていたの…』

胸が高鳴る…
あの時の結城さん縛られても関係なく相手に向かってく姿とてもキュンときた…

素直だ、と彼は笑う。


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