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《愛撫の先に…②》
第8章 わだかまり…
『レイプ等しないから寝たまえ』
結城は奈々美の隣で横になる。

レイプ等しないから寝たまえ?なんか傷つく…
女と見られてないの…?
そうよね、翔子さんは「綺麗で優しい」って結城さん言ってた…

『………』
泣きそうで腹がたってイライラした奈々美の顔、結城を見れないのでテーブルをみていた。

『………眠れていませんね?』
布団のかすかな音、彼が彼女の方に向きを変えていた。
彼女の髪を撫でる彼の指先。

彼女はビクンッと身体が反応し鼓動がだんだんと早くなる。

『奈々美は奈々美のままでいい、完璧を目指さなくて構わない、気負うな』
彼女の髪の毛に指先を絡ませながら言う。

『眠れと言ったくせに…今更…』
喋る息が髪の毛を揺らし遊ぶ指先、すべてにドキドキし両手を胸元で組み握りしめる。

『寝息が聞こえないからです、寝ていないなら話をしましょう、翔子の事………』

不意にスマホの着信がなり彼は電話に出ていた。

『翔子、何?ーーあっ、いや、メールでくれるかな?………電話に出たのにメールって変だって?たまにはいいと思うけど、うん、また明日』
彼は声色を変え気取らないラフな関係だとでもいうかのように楽しそうだった。

振り向きたくない…
きっと結城さんは笑ってる…

髪で遊んでいた指先はスマホを持っていてメール待ちという感じだ。

ピロンとメールがきたのか彼は返事を打っている。

時計は23時をまわっていた。
友達ならわかるけど異性の人にこんな時間に電話なんて翔子さんって何を考えているの?
イライラする…
翔子さんあたしには刺々しくて嫌な感じだった…

奈々美は悔しくて布団をかぶった。

『なんでもない用事ですよ、すき焼きをするから休みはいつ、って』
笑っている。

『家族だけでやればいいのに翔子さんっていつも夜に電話とかメールとか、本当に……』
(頭にくる、うっとうしい)
奈々美はそんな言葉を言えずに黙る。

『結城さんはいい人過ぎる、なんで電話に出るんですか?眠たいなら明日にすればいいのに…』
(だから23時過ぎても電話をかけてくるのよ)
そんな言葉も言えないで黙る。

嫉妬、嫉妬、嫉妬…あたし言わなくていい事をペラペラと…
何も聞こえない貝殻のように閉じてしまいたい…
聞こえているから嫉妬でおかしくなる…

『親友の将也の事かもしれないし…緊急の用だと明日では間に合わない』
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