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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
『どうして…どうして?』
『お望みなら朝から抱きしめてあげますよ』
その言葉どうりに結城は菜々美の視界から、
後ろに移り両肩に腕をまわしすぐに離した。

『明日の土曜日ゆっくりと休んで睡眠不足を解消するといい、
制服プレイは日曜か月曜だ』


企画部、デスク。
『――き、江崎?』

結城さんってば睡眠不足だなんて言って心配なんか大げさ過ぎだわ…
だけど守られてるようであたし…

『江崎くんっ、余裕のようだが?』

―――!
課長?か、課長!

菜々美は勢いよく椅子から立ち上がり周りの視線を集める事になる。
『か、課長〜』
『呼んでるのに返事をしないからだよ、
寝てるのか?』
『ね寝てなんか』
『データが僕のパソコンに送信されていたから残業お疲れと労いの言葉をかけようとしていたんだが』
『すみません、課長』
『プライベートに口を挟みたくないが例の長電話も嫌なら断りたまえ』
『はい…』

今のように注意を受けた時の嘘を課長信じてるのね…あたしそんなにおかしい?

正午、陽子と菜々美はランチへ向かって歩いていた。
『ふぁあ…』
菜々美が小さくあくびをする。
『昨夜も結城さんとこ?
エッチが激し過ぎるんじゃない?』
ニヤニヤしながらも心配そうに顔色をみる陽子。

『結城さんは昨夜は早めに終わらせて…』
『早めに終わらせてだなんて菜々美もエッチに慣れてきた言い方ね、
けど眠そうな菜々美の為に早めに終わらせてくれたんだ。
優し〜い』
『なっ陽子、
からかわないで』

菜々美が慌て角を曲がると何かにぶつかった。

この店は!?
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