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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
こっちをみないでよ…

裸で無防備でもありながら跡がくっきりと残る乳房をもみたのだと思うと恥ずかしく情けなく悔しくもある。

『こっちをみないで、ったらぁ』
水滴なのか涙なのかみっともない顔で言いはる。

『すまない、クリスマスの飾り付けをしていて……』
何があったのか心配な表情だ。

『クリスマス…呑気なものね、ホテルの従業員ってそんなに暇なのかしら…』
フンッていう感じで顔をそらすと顔面にシャワーが当たり彼女は咳き込む。

『どうした?何があったというのか…昼前楽しそうに出かけていく君からは想像も出来ない…隠したその胸への指の跡が関係しているのか?』
宿泊客の受付がない昼間はフロント周りに誰かがいて連泊のお客様の外出には すかさずフロントに入るという事になる。

『嫌なの…何処に行くのかという感じの目線とか、いちいち鍵をもらう事とか…今日みたいに嫌な事があった日にはフロントなしで部屋に入りたい』
シャワーの音よりも大きな声で彼女は言いきった。

『フロントなしで部屋への出入りは許されない、俺等従業員はお客様宿泊者を守る義務がある…気にいらないのならば俺から君には鍵を渡さない、隣の従業員に言いたまえ』
彼も言いきり、ふうっと息をはいた。

『言われなくても結城さんからは鍵を受け取らない』
怒っている、たまごホリックからの仕打ちの惨めさと悲しみを結城にぶつけているのだ。

『俺と居るのが嫌なら君は2008を使いたまえ、暖房を入れて部屋もきれいにしておく、まだ5分余っているからそれくらい余裕です』
言うが早いか、脱衣場とバスルームの境のドアを閉め脱衣場から部屋に戻るドアも開け閉める音。

みないでと言ったらみないでいてほしいの…
胸を揉まれた後の惨めにシャワーを浴びている姿なんて見られたくない…

奈々美が泣きながらそこに居る。

その間に結城は2008に干し取り込んだ後の物干しセットと扇風機をその階の物置に器用にたたんで入れ込んだ。

2008へ勤務後に片付けていた白い家から持ち帰った奈々美の荷物が少しばかり室内に出ていたのでそれもクローゼットに押し込んで時計をみると約束した10分が経とうとしていた。

フロント、一生懸命お客様への受付をしている従業員に結城は手を少しあげすまないと謝った。

『いらっしゃいませ…』
奈々美へのイライラとした表情を隠したまま彼が笑う。
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