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《愛撫の先に…②》
第10章 結城と奈々美
奈々美はたまごホリックの嫌がらせで白い家からスイートタイムへ間に合わせの下着と衣類しかないので日々の服のコーデにも限界を感じていた。

あの家が売り物件という事はあたしの荷物が残ったままで次の人に貸すの?
そんな事してほしくないしありえない…
結城さんはどうしてすぐに契約を解約したの?
あぁ買ったばかりで着てない服もあったのに…

彼女はそういうモヤモヤを持っていた衣類にあたるかのように絨毯の床に投げつけクリーム色のキャミソールがストンッと落ちた。

『もうっ、振り回さないでほしい……結城さんの大馬鹿野郎〜っ!』
キャミソールを拾うと持っていた他の衣類が落ち彼女はイライラしながらたたみ始める。

『…いちいちたたむのもめんどくさい』
座ったままの彼女は衣類を両手で鷲掴みしリビングのソファーにバサッと置いた。
実家住まいの時彼女の母が娘の一人暮らしを心配してたのは大雑把過ぎなとこだというがこういうとこだろう。

ソファーに座るとその衣類がシワになり彼女はソレをソファーの隅に押した。

室内はしばらく使っていないとはいえベッドカバーもクリーニング後の折り目がついておりかけ布団も同様であり、トイレットペーパーも補充されて冷蔵庫にはミネラルウォーターが3本入れてある。

昼間のたまごホリックから受けた事はほんの10分くらいの出来事だが大勢の人々に観られながらという事と、もう遭遇する事もないという安心感で毎日を過ごしていた為か精神面と身体にずいぶんダメージを受けていた。

ブラジャーとキャミソールにセーターの上から鷲掴みされ指の跡がつく程のたまごホリックの執着さには身ぶるいする程のダメージと恐怖が彼女を泣かせ、会いたかったまたはなんで長い事持たせた?というような感情がわかる異常な彼の表情に叫び声をあげる。

楽しいはずの週末の夕方静まりかえった室内、時間はとても長いようで彼女の脳内では何度も昼間のシーンが再生されドンドンとソファーをたたいた。

いつの間にか18時を過ぎて不意になる着信に気づく事なく彼女は身体を抱きしめるかのように丸まるが、ソファーという事で背中を背もたれにあずけそのまま。

ドアをたたく音、一度は気づかず2度3度と繰り返されドアが開き結城が入ってきたのは食事のワゴンを転がしてきていた。

『奈々美何度もノックしたけど入ってきてしまった』
心配している。


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