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《愛撫の先に…②》
第15章 握る小さな手…
お腹に胎児をやどすと大好物な物をたくさん欲しがる。
それ以外に出されれば食べるが普段あまり欲しがらない物が欲しくなる意外性が奈々美には驚くべき事だが彼女以上に結城の方が驚きを隠せないでいた。

スライスしたレモンをタッパに入れた物を悪阻の前後に1枚2枚と食べる奈々美。

✜ ✜ ✜

数日後、ぜい肉のないスルンとしたウエストにお腹を囲うように浮き輪のような肉が出てきた。

『こんなの、こんなの…あたしガツガツ食べちゃった?』
鏡をみてショックを隠せない奈々美。

『産まれるように基盤が出来始めているんじゃないのですか?』
その後ろからワイングラスを片手に観察している結城。

『太った事ないのに〜…』
浮き輪を触りため息。

『細身であっても胎児がいるなら仕方ない事ですよ』
浮き輪に納得し頷く結城。
中出しでのセックス前はスルンとしたウエストだったが胎児をやどすとこうも女性の体型は産む為の準備を着々と段階を踏むのかと感心した。

『そうなの?そうなんだ…仕方ないけど産んだらこの浮き輪消えてくれるのかな?』
はぁあ、とため息。

『女性ではないし体型の事等わかりませんよ』
これ以上わからない質問をしないでほしい、とでもいうかのように首をかしげた。


✜ ✜ ✜

大きめのサイズのラフな私服で会社に出勤したのはそれから数週間後、Мサイズの人が2Lくらいのお腹になり周りから「太った?」または「もしかして出来た?」とささやかれるくらい。

制服もМサイズの奈々美なので合う制服の予備もない為に私服でも許された。
課長は社員には言っていない為か何度太った?出来た?等と聞かれる事もしばしば。
会社に来るという事はおにぎり・甘いもの・レモンのスライス等を時々悪阻が来る前に食べ苦しむのを軽減させているがトイレに立ち洗面台へ吐いたりするのだ。

そんな時、相沢が奈々美を観ていたりする。
『ねぇ太っただけじゃなくない?もしかしてさぁ〜』
怪しんで首をかしげるもウエストラインに両手をあてている。

『もしかしませんっっ』
奈々美は羨ましく相沢の細いウエストをみながら言う。
慌てないよう、怪しまれないように普通を装う口調を心がけるも苦手な相沢・以前拉致られている為か動揺しているのが見え見えだ。

『そう?太ったなら制服頼めばいいのに私服で仕事してるなんてさぁ訳ありなんじゃん』
ニヤッと笑う。
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