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《愛撫の先に…②》
第15章 握る小さな手…
奈々美は後ろに相沢がいる事に落ち着かないのに両肩を掴まれて前に進もうとするが肩にズンッと重みを感じるくらいで相沢の表情を確認する事はためらわれた。

たださっきまでの1対1とは違って安心出来るのは3歩くらい歩けば結城がいるという事。

『偶然〜、こんなとこで会えるならもっといい服着てくれば良かった…サイトでさ予言はもうしないとか書いてあったけどつまんなくない?あなたくらいいい男なら身体持て余すんじゃない?今夜くらいどう?予言とか言わないし寝たとか誰にも言わないからさぁ〜』
奈々美の両肩を掴んでいた片方の手はソファーの背もたれにでも寄りかかるように奈々美の肩に腕をのせ彼女をソファーがわりにしているかのよう。
誰にも言わない、は嘘で自慢するに決まっている。
だが本当に言うな、と結城が言えば好きな男からの約束なら言わないとは思う。

『予言をやめて身体は持て余して等ない、だから君とも寝る理由にはなりませんね…それより妊婦に身体をあずけるのはよくありませんよ…肩からの重みが妊婦の身体に負担をかけます』
結城が柔らかく言うが目は穏やかではなかった。

『あたし体重軽いのに重いみたいな言い方しちゃって〜乙女の純情ハートブレイク〜ってか』
あたしは重くない、とばかりに更に奈々美に寄りかかる。

『純情な女ならスイートタイムまで押しかけて予言の催促等しませんよ?肩に重心をかけられて黙って我慢している彼女がつらそうだと思いませんか?』
一歩前に出て奈々美の頬に触れる。
相沢の重みが肩から下半身にきて額に汗を滲ませながら足元をみながら耐えていた奈々美は結城に視線を合わせる。

啓輔さん…
啓輔さん…
相沢さんと高瀬さんがいてもあなたがいるだけでこんなにも安心出来る…

『こんななんの取り柄もない江崎に結城啓輔が触れていいはずないからっ!……そういえば江崎のマンションの近くをうろうろしてなかった?気のせい?少し前の事だし詳しく覚えてないけど…気のせいよね?』
奈々美の肩に両肘をあてアハハと笑った。

『どっちでもいいじゃんっ、通りすがりの暴力男にこだわる必要ねぇだろ?最初っから興味なかった江崎には今でも興味ないし…こんな女に関わってヤッてやった物好きな男の気がしれね〜…女の趣味悪っ』
高瀬は先ほど手首を掴まれた腹いせに結城の上質なスーツめがけて唾液をペッと吐き出した。

啓輔さんっ!……
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