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《愛撫の先に…②》
第1章 あたし磨き
『結城まであたしに嘘を?この女があんたを嫌いならカレカノになんないじゃない。
江崎菜々美は最初っからみんなの結城を奪うつもりで近づいたのよ』

『嘘等ついていない、
俺は菜々美に何度も嫌いだと言われ頬を叩かれているのだから。
菜々美が俺を皆から奪うつもりとか嫌っていたならそんな事は皆無に等しい』

『どうだか…』

『人の欠点を探しだそうと一生懸命な相沢さん…君は人を愛した事がないみたいだね』

『予言に申し込んだじゃない!あの彼よりも結城が良いから追いかけてるわ!
それがわかんないの?』

『わざわざ勤務先から毎日毎日つけまわして?
それが愛情表現だとでも?』
『結城が逃げるからじゃない!』

『逃げる?俺は寝る場所に帰ってきただけです』

『江崎菜々美と!?
じゃあ1人で寝たら!?
この女を帰せばいい』

『菜々美を追い払おうとするなら俺も同行するまでです。
ご飯もシャワーもベッドも1人きりは寂しいと思いませんか?
かわいい抱き枕は俺を癒してくれます』

『バカにして…』

『バカにしているのは相沢さんだと思いますがね、
こんな風に他人のプライバシーを探る行為は最低です!
――菜々美車に乗って』

結城さん?
どうして?

『江崎菜々美は淫乱なのよ!』
『淫乱?俺は菜々美のいい指南役かもしれない――』

菜々美は結城に両肩を抱きしめられ首すじに唇をあてられて。

指南役らしく――
キスの跡さえも……
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