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君を好きにならない
第9章 別れ
俺が…タイプ
その言葉で
おれの鼓動は早くなり
頭の中は
真っ白になっていた
「だってそうじゃん。
こんなに一緒に居ても
うまくいってるってのは
そーゆーことだろ?」
省吾は
そう言って
子犬のような目で俺を見た
俺だって
そう思う
俺達
うまくいくんじゃねーかなって
ふと思う時あるんだ
もし
省吾が
男でもいいって言うなら…俺…
ずっと
隠し通してきたけど
俺・・
「あ、司
ちょっと真面目な話してもいいか?」
「な、なんだよ急に」
真面目な話って言ってるのに
省吾は酔ってるのか
相変わらず穏やかな表情で
話を続けた
「俺さ
そろそろ
アパートかりるよ」
「えっ?」
「やっと仕事も落ち着いてきたし
このまま世話になってる訳には
いかねーだろ?
そろそろさ、出てくよ」
「い、いやちょっと待てよ。
今、俺といるのがいいって
言ったばっかじゃないか」
「司といるのは
楽しいんだけどな」
「じゃあこのまま」
「そんなわけにはいかねーよ。
付き合ってる訳でもねーんだし」
「じゃあ俺と付き合えばいいじゃないか」
「え・・・
何言ってんの司」