この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
君を好きにならない
第13章 追跡

何がマズイのか
説明は無いまま
マサシは部屋の奥に姿を消し
上着を羽織って
玄関に戻ってきた。


「ご飯は食べましたか?」


「…いや、食欲なくてな」


「途中で
うどんでも食べませんか?
寒いし…
お酒飲みたかったら
おでんもいいですね」


俺を元気付けようとしてるのか
マサシは妙に明るい


「うどん屋で
おでんも食べられる店
知ってるんです。
そこ、行きませんか?」


そんなマサシに
うながされ
俺は
うどん屋で酒を飲んだ


店で
マサシに真琴の話をしたが
店が混み合っていたせいか
涙を浮かべることもなく
淡々と話してる自分が
意外だった


その分

帰って
一人になるのを想像すると
泣きそうになったけど…。


「辛いけど…これで
真琴さんの仕事が
うまくいくといいですね」


「あぁ。
この小説にかかってるからな…

一週間後に
真琴のアパートへ
様子を見に行く予定なんだ」


「そう…ですか…」


「あー…
空きっ腹に熱燗で
酔いが回ってきたな」


いきなりの熱燗で
思いの外酔った俺は
店を出る方向に話をふった


こんなところで潰れたら
マサシに申し訳ないからな…

そう思うのは

マサシに
寄りかかりたい
そう思ってアパートへ行ったのに
さっき部屋に
入れてもらえなかったからだろう


マサシは俺に気があるから
我儘が言える

そう思ってた俺が
甘かったんだ


最悪だな


結局


また一人か…。


「じゃ、そろそろ帰りましょうか。
酔いが覚めないうちに帰れば
すぐ眠れますよ」


「そうだな。
じゃ、帰るか。
あ、マサシ、もうここでいいよ。
俺は大丈夫だから」


「何言ってるんですか。
マンションまで送りますよ。
心配でこのまま返したりできませんよ」


「マサシ…」


「さ、行きますよ!
はやく来ないと…」


そこでマサシは言葉を切り
次は小声で囁いた


「手を握って
引っ張りますよ」


突き放したかと思えば
優しくする…

マサシの行動に
俺は戸惑っていた
/382ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ