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君を好きにならない
第15章 どっちなんだよ
真琴は
少し吹き出して笑って
口元を手で押さえた
「そんなの分かってますよ。
どっからどう見ても
向井さんはネコじゃないです」
「そ、そうか?(苦笑)」
「僕は・・・
どっちだかよくわからないけど
妄想ではいつもネコです(笑)」
「なんだよ妄想とかしてんのか?」
「してますよ。
向井さんと違って
僕、若いんで
妄想ばっかしてます(笑)」
「言ったな?
大人をなめんなよ?(笑)
・・真琴?」
「ん?」
「俺と付き合うと
もっと大変なことが待ってるのは
分かってるよな?」
「うん」
「覚悟・・できてんのか?」
「・・うん。
分かってるつもりだよ、全部。
それでも
向井さんと一緒にいたくて
たまらないんだ。
だから
責任とか感じないで」
「真琴・・」
「キスしたい」
「あぁ・・いくらでも」