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第16章 脱げよ

でももう
我慢できないのか
俺の乳首への愛撫を受けながら
真琴は自分の手を
下半身へと伸ばした


スウェットの上からでも
真琴のソレはもう
輪郭をあらわし
刺激を待っているのが分かる


真琴は
手のひらでそれを包みこむと

「ぁぁ…」

上下に手を動かしはじめた



その動きを見ているだけで

真琴の顔を
見ているだけで

俺が
耐えられなくなる


俺も
自分で自分をさすり
小さな声を漏らしたあと

真琴の手を握りしめて
しごく手を制した


「今日はお前が触るな」


そう言って
真琴の手をどかし
俺は真琴のトランクスの中に
手を忍ばせて
それを握りしめた

「んんっ…」

真琴は何一つ抵抗せず
声を漏らし
やっと触れた快感に溺れたのか
感じることに没頭しはじめた

「あっ……」

形を確かめるように
握りしめ
軽くしごいたあと
鈴口を指でなぞる

しっかりと滑る
真琴の先走りが
俺を欲情させた


舐めたい


真琴をもっと
狂わせたい


俺は

しごく手を休めて
スウェットに手をかけた


「脱げよ、真琴」