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君を好きにならない
第3章 誘ってんのか?
Side マサシ
司さんが帰ると
俺は
さっきまで司さんが寝ていた
ベットの上に大の字で寝転がり
ニヤける顔を両手で抑えた
真琴とは
キスしてねー
それが分かっただけで
こんなにも機嫌がよくなるもんなのか?
自分でも不思議だ
もちろん
俺がしたキスのことを
司さんは覚えてねーし
俺を真琴と間違ってキスしたってことは
わかってる
けどそれでも
したことは事実だし
司さんが眠ってる間に
何度も唇を重ねたのも事実
今の俺は
それで十分満足だった
でもできれば
司さんから奪われたい
俺は
そんなことを考えながら
ベットにうつ伏せ
さっきまでいた司さんが残した空気を
胸いっぱいに吸い込んでいた