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君を好きにならない
第3章 誘ってんのか?


それから
宿題に目を通し
真琴から次の展開案の説明を受けた


さすが
一度は人気の出た作家だけあって
直すところはいっぱいあるが
真琴の書いたものは
人を引き込ませる魅力がある


ただ・・・


「・・どうですか?」


「そうだな・・・」


「・・・」




「官能表現が乏しい」



「はぁ・・・・・・」



分かってたんだろーな、自分でも。


こいつは
人の小説読んでマネるタイプじゃねーからな・・


「まぁまだ序盤で濃厚なものは必要ねーけど
もうちっとな・・・
学生じゃねーし
先輩はベテランだろ?
相手がのんけってのは書きづれーかもだけど
あっさりすぎんだろ」


「・・はい・・」


「心情はうまいんだから
もうちっと勉強しろ」


「動画とかは見てるんですけど・・」


「そ、そうか」


どんなの見てんだよ

どんなのが好みなんだ?


とは言えず・・


「でもなんか
基本あんま好きじゃないんで
ヒントになんないってゆーか
できれば見たくなんですよね・・」


そ、そうなのか?


あ~ネコは多いよな
そう言う奴


「けど仕事だからなぁ・・・」


「・・・」






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