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秘めごと
第2章 開花


「お姉ちゃん、昨日のこと…」

朝起きて、珍しく早起きしていたアキがパジャマ姿のまま話かけてきた。

「あっ…」

私は逃げるように階段を降りて、いつもよりだいぶ早い時間に家を出た。

恥ずかしくて顔が赤くなるのを隠しながら。
まだ胸がドキドキしている。まさか妹のあんな姿を見るなんて。


(それになんか…なんか)

昨日から私はなにかおかしい。
体がむずガユイ…体の奥が痒くて、届かない痒さにたまらくて眠れなかった。
それに驚いたのは、下着を汚していたこと。
まさかこの歳になってオネショじゃあるまいし、朝から忙しかった。
母や妹、ましてや父にバレたくなくて。


ズクン

「ッ…」

下着が擦れるたびにまた体が痒くなる。
なにかの病気なんだろうか。

早足になりながら、私は何時もの駅に向かって走った―――――






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