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秘めごと
第3章 蜜蜂
「柏木、これゼミ分刷っといてくれ」
「えっ俺ッスか?うわ〜やだな〜めんどくさいな〜でも単位影響するかもだしな〜」
「柏木ー、頭の中身は黙っておくように」
「ハハ、スンマセン」
ゼミの担任に渡されたプリントを伺う。
あぁ、今日使う奴に違いない。
(確かうちのゼミは24だったよな、ゼミ会議ようにもう3部足しとくか)
ヒラヒラとなびかせてコピー機のある楷に向かう。
白塗りの壁に囲まれた廊下はまるで病院みたいだ。
昼間は学生のざわめきで気にはならないけれど。
廊下の窪んだ、光の当たらない死角にポツンと孤立する薄暗いコピー機
紙をセットして、預かったコピーカードで刷っていく。
カツカツ
ふいに近づく足音
それは
俺の