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嫌いじゃなかったの!?
第2章 1ページ目。


野田さんとなんだかんだ話して、コーヒーを入れたりなんかしていたら始業時間。


すると、


「みんな、集まってくれ」


部長の声が聞こえた。


私はコーヒーを持って自分の席に戻ると部長は自身の机の前に立ち、その隣には若い男性が立っていた。


「よし、全員集まったな。じゃあ佐伯くん自己紹介」


部長は佐伯と呼ばれる男性にそういった


佐伯さんはニコッと笑って


「初めまして、この度コミック営業部に配属となりました。佐伯凌です。まだまだ若輩者ですがよろしくお願いします」


佐伯さんは部長に言われて必要最低限の自己紹介をした。


低くて落ち着いた声で、髪は黒で爽やかなイメージ。目は二重でぱっちりだが可愛いというイメージはなく、その目にはどこか冷徹さを宿している。


そして、確かに目鼻立ちは整っていて、俗にいうイケメンだ。


軽く微笑みを浮かべて立ってはいるが、なぜか違和感を感じる。


貼り付けられたような笑顔。


私とは別の意味で、どうして営業なのだろうとおもう。


営業は第一印象が大切で、表情なんかは特に大切なのに、義務的に笑っているよう。


まさに作り笑顔。



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