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嫌いじゃなかったの!?
第6章 5ページ目。
聞くところによると、佐伯さんは結構な業績を上げているらしい
石川さんも満足気。
1ヶ月でいろんな人の営業について行ってたくさんのことを学んで、それを取捨選択し、自分にあった営業方法を見つけたのだろう
そういうところは要領がいいなぁと感心させられる
そういえば、この前ある書店に行った時
「この前ね、担当エリア外らしいんだけど佐伯くんがうちに来てくれたの!こんなおばさんの話をしっかり相槌して最後まで聞いてくれて、なんだか3年前の真嶋さんを思い出したわ!」
と書店員さんが言っておられた
佐伯さんは私が言ったことを、覚えていてくれたんだ
そう思うと胸がじわじわと温かくなってきた
「マシンガントークに自分はついていけるか不安だ」と言っていたのに、なかなかうまくやっているようだ。
なんだか母親のような気持ちにもなってくる
立派な成績を上げて親離れ(?)をしてしまったか…
と思うと複雑な気持ちだ