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嫌いじゃなかったの!?
第8章 7ページ目。




だから今日は2人でお出かけ。


前に「これは恋人がするようなことじゃないのか?」と聞いたら「幼馴染なら当たり前のことだろう」と答えが返ってきた


私は世の中の幼馴染事情は知らないけれど、当たり前のことならば心配無用なわけだ


それにしても…





「蓮ー!起きて!」


「うっせぇ…寝かせろ…」


毎度のことながら寝起きの悪い蓮。


いくら揺すっても起きない上に、起きてから起動するまでの時間が長い


低スペックのパソコンか!



まぁ、そんなことは今に始まったことではない


だから起きて欲しい時間より30分前くらい起こす


これは蓮のお母さんから学んだことだ



「蓮に彼女ができたとき大変だろうなぁ、彼女さん」


私は朝食の目玉焼きを焼きながらそう呟く


蓮には幸せになって欲しい


こんないい人、世の中の女性が放っておくはずがない


イケメンで、家事もできて、仕事もできて、でも寝起きは悪くて。



しかしそう思えば思うほど私の存在は邪魔だと言うことが痛いくらいにわかる


早く一人立ちしなきゃ。


でもそんなタイミングがなくてなんやかんやで同居約9年目


結婚生活ならば子供の1人や2人生まれているレベルだ。


しかし、蓮とはそう言う関係では一切なくて


ただの幼馴染。ただの友達。


そんなところだ。



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