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嫌いじゃなかったの!?
第10章 9ページ目。
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「ただいまー」
私はすでに蓮がいる部屋に向かってそう言う
しかし、いつもの「おかえり」が聞こえてこない。
寝ているのだろうか
今日は、っていうか昨日の夜から今日にかけていろいろなことがあった
一緒に出勤してきた私達を見てざわつくコミック営業部メンバー
どれほど誤解を解くのに時間がかかったか…
凌はそれについて、否定はせず、ただ笑っているだけだったから余計だ。
そして、重富さんに謝られた。
本当は、面と向かうのが怖かったけど、凌がそばにいてくれた。
というか、凌が爽やかな笑顔の裏にどす黒いドSを纏って重富さんの首根っこを掴んでやってきたのだ
そして重富さんはそれに怯えるようにして私に謝った
私は何よりも、ご愁傷さまですという言葉を送りたかった
まぁそんな怒涛(?)の1日で、精神的にも身体的にもだいぶんダメージを負っているけど、
なにか引っかかることがある。
引っかかるというか、やり忘れてるというか
まぁきっといつか思い出すからほっとこう