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嫌いじゃなかったの!?
第10章 9ページ目。
廊下を進むといい匂いがする
麻婆豆腐の匂いっ!
麻婆豆腐丼はすっっごくおいしい!
私はつい嬉しくなって、勢いよく「ただいまー!」とリビングの扉を開けた
するとキッチンにいる蓮は私をちらりと見て小さく「おかえり」と言った
んんっ?機嫌悪い?
今日、仕事でなにかあったのだろうか?
蓮は主任をしているから、責任を押し付けられたとか?後輩が使えないとか?
たまに愚痴をこぼしてるからそれかもしれない。
まぁとりあえず部屋着に着替えよう
そう思い、私は自分の部屋に行っていつも通りの黒のスウェットに着替えた
私がリビングに戻ると白ご飯と麻婆豆腐。それに蓮お得意のたらこマヨのドレッシングのサラダが置いてあった
うーん、美味しそう。
これは間違えなし。
私はいつもの定位置に座る
私の定位置はというと、ニ○リで買ったテーブルのテレビから向かって左側。
蓮もエプロンを外して定位置に座る。
蓮の定位置は私からすると斜め左で、長方形のテーブルの辺が短い所。
こうして2人が座るとようやく食べ始めることができるのだ。
よし、蓮も座ったことですし…、
「いただきまーす!」
と、私が麻婆豆腐のレンゲに手を伸ばした時だった