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嫌いじゃなかったの!?
第10章 9ページ目。



「んで、話って?」


そう言って松田さんは話を切り出す。


私は息を吸い込んでから


「松田さんは、もし、お世話になったことがある2人の女性から告白されたら、どうしますか?」


と聞いた。


松田さんは笑って、


「え、なになに?杏子ちゃん俺のこと好きなの?」


そんなことを言った。


私がそれを聞き流すように黙り込んで松田さんの顔を見つめて答えを待っていると


「ごめんごめん、冗談言って!だからそんな顔で見つめないで!」


と、はにかんでから、


「俺は、お世話になった事案の『大きさ』で選んだりできない。善意は形や大きさで計り知れるものではないから。だから、俺は、俺の心を信じる。」


そう言った。



「自分の心を…」


胸の中でその言葉が反芻する。


核心に近づいているような、そうでないような。


まるで、私の抱えている問題を知っているかのような口ぶりの松田さん。


それは私の気のせいだろうか。


私がそんなことを考えていると、


「それはさ…」


松田さんはそう言ってから、お冷を飲んで




「古川先輩と凌のこと、って捉えていいよね?」


そんなことを言った。


私は驚かなかった。


松田さんのことだから知っていると思った。


だからこそ、松田さんに電話をしたのだ。

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