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嫌いじゃなかったの!?
第11章 10ページ目。
松田さんと駅で別れた後、私はまっすぐ家に帰った
家に着くと17時半。
今日は残業で遅くなると蓮からは連絡が来ていた。
ならば待っていよう。
美味しいご飯を作って待っていようではないか。
もしかすると、もしかするけれど、最後の晩餐になるかもしれない。
私が蓮に料理を作るのが最後になるかもしれない。
ならば美味しいものを作ろう。
最後の私の料理を色鮮やかに、記憶しておいて欲しい。
目で、鼻で、舌で、私の料理を覚えていて欲しい。
今日の夕食は味を感じることができるかわからないけれど。
それでも、私は最善の方法を探そう。
なんの遺恨も残らないように。
今日はなにを作ろう。