この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第11章 10ページ目。
〜蓮side〜
ピロリン♪
もう直ぐ定時、そんな時間にケータイがメールの受信を知らせた。
開くとそれは杏子からだった
【ごめん、今日ご飯食べて帰る。私が当番なのに本当にごめんね。明日私やるから今日はなんとかお願いします。
もしなにもなかったら、籠の中に入ってる私のカップラーメン食べてもいいよ!】
メールの内容はこうだった。
同じ部署で飲み会でも入ったのだろうか?
杏子は基本的に残業がある日以外は早く帰ってくるけど、人付き合いってもんがある。
【わかった。あんま飲みすぎんなよ】
俺は杏子にそう返信して、残っている仕事に手をつけ始めた
そして、終わったのは19時半だった。
両手をグンと上にあげ、伸びをする。
よし、帰ろう。
俺はカバンを持って、まだオフィスに残っている社員に「お先でーす」と言ってオフィスから出る。
そんな時だった。
ピロリン♪
またしても、ケータイがメール受信を知らせた
開いてみると、学生時代に仲の良かった祐樹からのメッセージだった
【よぉ!蓮!今久しぶりに神保町あたりで隆也と飲んでるからお前も来いよ!】
隆也も祐樹と同じで、学生時代に仲の良かった友達だ
普段だったら断っているが、今日は家に帰っても杏子はいないし、
そう思い、
【おう。今から行くわ】
そう返信してから、早足で駅へと向かった