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嫌いじゃなかったの!?
第12章 11
凌がこれまでにないくらい嬉しそうに笑う。
そんな顔を見ると、「あぁ、この選択をしてよかった」と思えた。
「俺、今死んでもいいってくらい嬉しい」
「そうしたら私、あの高級マンションに1人で住むことになるんですけど…?」
私がそう言うと、そんなに面白いことでもないのに、凌はテンションがハイになっているのか、長い間笑いに耐えてから
「たしかに、そうしたら元も子もないな」
そう言ってから、改めて私を見つめて
「こんな自分ですが、これからよろしくお願いします。真嶋杏子さん」
凌が改まって言うもんだから私も
「こ、こちらこそ!よろしくお願いします。佐伯凌さん…?」
そう言って、私達は笑い合った