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嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
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「佐伯さんの家、私の家から近いんれすね。」
俺たちは最寄駅を降り夜の住宅街を歩いていた
「真嶋さんの住んでるところから歩いて20分のところです」
俺は居酒屋を出た時に言われた言葉を思い出して、どんな表情をしようか迷ったが、いつもの営業スマイルをしておいた
「ここまででいいですよ?遠回りになりませんか?」
本人がそういうので、それでいいとは思ったがやっぱり千鳥足。
しかも住宅街は街灯が多いと言っても、ちょっと路地に入ると街灯が全くないところがある
「いえ、送りますよ」
そういうと、嬉しそうになのか、酔っ払ってなのか、無邪気な笑顔で
「ありがとうございます!」
と言った。
まだ俺はこの無邪気な笑顔に耐性がない
ダメだ、俺も酔っ払ってるのか理性をガッチガチに守ってるはずの壁が危うく崩れかける