この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
嫌いじゃなかったの!?
第3章 2ページ目。
.
.
.
相変わらず千鳥足の真嶋さんの腰に手を回して体を支え歩くこと10分。
ある5階建てのファミリー向けのマンションに到着した
「マイホームです」
眠たそうな顔で真嶋さんが言った
てっきり一人暮らしかと思っていたが、家族と住んでいるのか?
「家族と住んでるんですか?」
つい聞いてみてしまった
だけど返ってきた答えは意外なものだった
「いえ、幼馴染と住んでいます〜。一緒に上京してきたんです。」
だからファミリー向けのマンションなわけか。
マンションの壁には「2LDKでファミリー向け!ネット使い放題!」と書かれた垂れ幕がしてあった
「階は何階ですか?玄関まで送ります」
そう言うと、
「ここまででいいです…って言いたいところなんですけど、歩ける自信がないです。ごめんなさいお願いします」
と、真嶋さんは申し訳なさそうに笑った
そして、二階ですと言い、俺たちはマンションのフロントに入った