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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。



私は個人的に京都が好きで毎年旅行に行っていたから内心ワクワクしていた


「来週の月曜から1泊2日で京都、大阪、奈良を回ってこい。」


「了解です」


地方はチェーン展開している書店が強い


部長は「二府一県のデカイとこまとめてあるから」と書類を渡し、


「ホテルはな、2部屋とるのは予算的にキツかったから2人部屋とっといたから」


と軽く言った。


ん?え?なになに?


「部長、正気ですか?」


私はにわかに震えた声で聞く


すると部長は


「佐伯くんはマジメな子だから大丈夫だろう、でも一応佐伯くんには確認とっとけ」


と言い、部長は「何も心配はねぇ!」という笑顔を浮かべた


切れ者の営業部長として名高い我が部長だが、お茶目なところだってあるのだ


まぁ、私は佐伯さんに女としては見られてないだろうし、私だってそういう目で佐伯さんを見ていない


そして、いくら経費で落とせるからと言っても、1人で行くよりも2人な訳だから倍のお金がかかる。


仕方あるまい。





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