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嫌いじゃなかったの!?
第4章 3ページ目。
私が余計なことを色々と考えていると、肩にズシンとした重みを感じた
まるで人の頭が乗ってきたような…
重みを感じた方を見てみる
すると、そこには佐伯さんの頭が乗っていた
「…ッ!?」
私は驚きと、綺麗な整った顔が目と鼻の先にあることに照れてしまって顔中が赤くなるのを感じる
長い睫毛に高い鼻。
唇の厚さは程よく、うっすらと開かれたそれはどこか色気を感じる
そして、すこしワックスの香りがする髪は触ったらとても柔らかそう
寝てしまったのだろうか
確かに、今朝は朝早かったのに眠そうな顔を見せず、新幹線に乗ってからも私に付き合わせてしまった
それにしても寝つきが早い。
昨日夜更かしでもしたのかな?
まぁなににしろ、
この状態はすこし恥ずかしいけど、起こすのは野暮というものだ
それにしても、佐伯さんからはいい香りがする。
隣に座った時にも思ったが、その時よりも距離が近くなり余計にそれを感じる
柔軟剤の優しい香り。
なんだか、私も眠くなってしまう…