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セカンドラブ
第4章 ド
そっと伸ばしてきた主任の手は
私の腰にやさしくからまる。
起こさないように、ゆっくりと私を引き寄せて
私は主任の腕の中に包まれた。
腰にあった手が髪をなで、耳たぶを愛撫する。
そして腰に戻ってさらに私を引き寄せた。
そして―――
そっと・・・そっと
私のひたいにキスを落とす。
「おやすみ。しおり」
そう呟いて、ほどなくして小さく寝息を立て始める。
私を抱きしめて、安心したように主任は眠る。
私の知らない声で
私の知らない私を愛している主任。
優しく。
これ以上なく優しく抱きしめられている私の知らない私に
誰でもない私が嫉妬する。
そっと主任の背中に両手を回して
抱き合えば、それは紛れもない私の身体なのに。
主任と抱き合っているのは私じゃない私のような気がして怖い。
主任が愛している私は、どんなオンナなのか。
知りたくても、知ることが出来ない思いを
鏡に写った自分にぶつける。
愛してほしい。
今、この私を―――
私の腰にやさしくからまる。
起こさないように、ゆっくりと私を引き寄せて
私は主任の腕の中に包まれた。
腰にあった手が髪をなで、耳たぶを愛撫する。
そして腰に戻ってさらに私を引き寄せた。
そして―――
そっと・・・そっと
私のひたいにキスを落とす。
「おやすみ。しおり」
そう呟いて、ほどなくして小さく寝息を立て始める。
私を抱きしめて、安心したように主任は眠る。
私の知らない声で
私の知らない私を愛している主任。
優しく。
これ以上なく優しく抱きしめられている私の知らない私に
誰でもない私が嫉妬する。
そっと主任の背中に両手を回して
抱き合えば、それは紛れもない私の身体なのに。
主任と抱き合っているのは私じゃない私のような気がして怖い。
主任が愛している私は、どんなオンナなのか。
知りたくても、知ることが出来ない思いを
鏡に写った自分にぶつける。
愛してほしい。
今、この私を―――