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セカンドラブ
第4章 ド
大きなダブルベッドは、お互いに肌を触れ合うことなく眠ることができる。
私たちは端と端に身体を横たえたけど
1枚の掛け布団は、相手が少し動いただけでも
その振動が自分の身体に伝わってくる。
「助かったよ。今朝身体が痛かったんだ」
リビングのように、シンとしないように軽口をたたく主任の気持ちが
痛いほどわかる。
無音になりたくない。
「おやすみなさい。明日出社前に私が起きてなかったら
起こしてくださいね」
「大丈夫。朝ぐらい一人で行かれるよ」
「朝ごはんを、作りたいんです」
「うん・・・じゃぁ、頼むよ」
そう言う声に、ほんの少し嬉しさがにじんでいるような気がした。
薄暗い静かな空間で
同じ布団の中に、昨日まで上司だと思っていたオトコがいる。
会社とは全く違う顔で、優しく私に笑いかける。
どれぐらい経ったのか、上を向いていた主任が
ゆっくりと私のほうに身体を向けた。
私はそのまま寝たふりを続ける。
私たちは端と端に身体を横たえたけど
1枚の掛け布団は、相手が少し動いただけでも
その振動が自分の身体に伝わってくる。
「助かったよ。今朝身体が痛かったんだ」
リビングのように、シンとしないように軽口をたたく主任の気持ちが
痛いほどわかる。
無音になりたくない。
「おやすみなさい。明日出社前に私が起きてなかったら
起こしてくださいね」
「大丈夫。朝ぐらい一人で行かれるよ」
「朝ごはんを、作りたいんです」
「うん・・・じゃぁ、頼むよ」
そう言う声に、ほんの少し嬉しさがにじんでいるような気がした。
薄暗い静かな空間で
同じ布団の中に、昨日まで上司だと思っていたオトコがいる。
会社とは全く違う顔で、優しく私に笑いかける。
どれぐらい経ったのか、上を向いていた主任が
ゆっくりと私のほうに身体を向けた。
私はそのまま寝たふりを続ける。