この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
セカンドラブ
第1章 セ
ほとんど何も言わない山本主任に不安になる。
もしかして、昨日の私、とんでもないことをしちゃった?
「池田?」
恐る恐る私をそう呼ぶ主任に
「はい?」
と、恐る恐る返事をする。
はぁ・・・
眼鏡をとって、目をつぶって
空に向かって大きくため息をついた。
「池田。キミはイケダシオリ?」
何を当たり前の質問をしているのだろう?
「そうです」
アフターファイブに付き合いが全くないとはいえ
もう同じ部署で働いて3年も経つっていうのに。
「イケダ、シオリなんだな?」
「そうですけど」
山本主任のほうがどうかしちゃったんじゃないだろうか?
「池田。西暦と、今抱えている案件を言ってみろ」
その声は、いつもの会社での山本主任で。
何?西暦?案件?
そう思って今の西暦と、今週片付けなければならない案件を答えた私に
再び大きくため息をつく。
「落ち着いて聞け。
今はそれから5年たってる」
「え・・・」
「池田は、俺と・・・3年前に結婚した」
え?え?え?え・・・・!
「しおりは・・・今は俺の奥さんだよ」
山本主任は、寂しそうに笑った―――
もしかして、昨日の私、とんでもないことをしちゃった?
「池田?」
恐る恐る私をそう呼ぶ主任に
「はい?」
と、恐る恐る返事をする。
はぁ・・・
眼鏡をとって、目をつぶって
空に向かって大きくため息をついた。
「池田。キミはイケダシオリ?」
何を当たり前の質問をしているのだろう?
「そうです」
アフターファイブに付き合いが全くないとはいえ
もう同じ部署で働いて3年も経つっていうのに。
「イケダ、シオリなんだな?」
「そうですけど」
山本主任のほうがどうかしちゃったんじゃないだろうか?
「池田。西暦と、今抱えている案件を言ってみろ」
その声は、いつもの会社での山本主任で。
何?西暦?案件?
そう思って今の西暦と、今週片付けなければならない案件を答えた私に
再び大きくため息をつく。
「落ち着いて聞け。
今はそれから5年たってる」
「え・・・」
「池田は、俺と・・・3年前に結婚した」
え?え?え?え・・・・!
「しおりは・・・今は俺の奥さんだよ」
山本主任は、寂しそうに笑った―――